10/18/2006

ファド:セザリア・エボラ

セザリア・エボラの歌は、ファドというカテゴリーには収まりきれない様々な音楽要素が組み込まれているようです。CDの解説によれば、ポルトガルのファドやイギリスの水夫のはやし歌、そしてアフリカのリズムを混ぜ合わせて発展し、ブラジルの歌の形式の1つであるモディーニャの影響を受けたそうです。それというのも、彼女の生まれ育ったケープ・ヴェルデ諸島は、アフリカ大陸からアメリカ大陸への奴隷輸出の中継地だったそうで、かつてポルトガルの植民地でありイギリスの石炭採掘地という、奴隷と搾取という過酷な歴史を持ちます。

そんな謂われを知らずにセザリア・エボラの哀愁のあるしっとりとした歌声を聞くと、昨今の日本の流行語である「癒し系の音楽」と勘違いしそうです。石切山もCDのファドの棚にならんでいたので、なにげなく手に取り試聴したとき、同じ感想を抱ききました。

そのCDにはケープ・ヴェルデ諸島の荒涼とした風景が紹介されていました。それらは石切山の生まれた故郷の風景に少し似ていて親近感をもちましたが、その土地の歴史を知ることで、全然別の音楽に聞こえたから不思議です。不毛な大地に過酷な歴史が流れ、人々は幾度となく絶望の涙を流したはずです。

●セザリア・エボラ(Cesaria Evora)Sodade

日本の歴史に、過酷な年貢の取り立てに泣かされた農民達が「泣くのがイヤで笑ってござる」という古謡をつくっています。セザリア・エボラの歌う穏やかな歌声はそうした気分に似ているような気がします。彼女の歌は上空に舞い上がり、懐かしく、少しせつなく、石切山の生まれた故郷に誘ってくれます。

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ファド:マドレデウス・テレーザ

映画「リスボン物語」で彼らの存在を初めて知りました。映画自体は ヴィム・ヴェンダース監督作品なので(ベルリン・天使の詩・パリ、テキサスなどを監督)彼のファンや、実験的あるいは前衛的なプライベート映画を好む人にしか理解できない内容ですが、ここに登場したファドの楽団、マドレデウスと歌手のテレーザの音楽は秀逸。すっかり魅了され、それ以来のファンです。ヴィム・ヴェンダース監督はマドレデウスを撮りたくて、この映画を企画したと言われています。

●マドレデウス(madredeus):ギターラ(Guitarra)1995年映画「リスボン物語」から
友人の映画監督を探しにドイツからきた音響技術者がマドレデウスの練習に遭遇するシーンです。

ここ数年、彼らのCDなどを買い続けていますが、年々、伝統的なファドからクラシック、あるいは宗教音楽の領域に彼らの音楽的な志向が傾いていくようで、最近では聞いていて少ししんどく感じるようになりました。石切山の原点はやはり「リスボン物語」になりますか。

●マドレデウス(madredeus):小さなこと(Coisas Pequenas)1998年オーチャードホールでのライブから

それにしても、テレーザは、少女からお母さんになった現在でも容姿も澄みわたる歌声も変わることなく美しいです。

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10/17/2006

ファド:マリーザ

アマリア・ロドリゲスの後継者の一人と言われているマリーザはアフリカのモザンビーク生まれ、数年前にデビューしたファドの新星です。石切山は、最近の歌手の中ではこの人の「ファド」が港町から生まれた俗謡としての「ファド」をストレートに表現できる歌手のように思えます。うつむくことなく前面ににはき出される「恨み」や「絶望」の声に心が揺さぶられます。

●暗い艀(はしけ)2003年のロンドン公演から。
マリーザ(Mariza Nunes:1973~)

マリーザの映像、もうひとつ。
「川辺の民」あるいは「川に集う人々」というタイトルで、アマリア・ロドリゲスをはじめ多くのファド歌手が歌っていますが、ロンドン公演でのこのマリーザのものが絶品だと思います。

●川辺の民( Povo Que Lavas No Rio)2003年のロンドン公演から。
マリーザ(Mariza Nunes:1973~)

ただ、残念なのは歌詞の全体の意味がよくわからないことです。アマリア・ロドリゲスが歌手生活50年を記念して開いたライブのLDを持っていて、映像には、その訳詞がスーパーインポーズされているのですが、部分的にしか理解できず、なんとも歯がゆい思いをしています。たぶん古謡なのでしょう。ご存じの方がいらっしゃればご教示ください。

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ファド:ドールス・ポンテス

石切山の「ファド遍歴」は実に細々としたものです。

なんせNHKが放映した以外、日本にはファドの情報が入ってくるわけでもなく、仮に情報が入ってきてたとしても、当時の石切山には、それを手に入れる手段も知恵もありませんでした。たまにレコード屋で、偶然アマリア・ロドリゲスのLPを発見して、どきどきしながら購入することが、唯一ファドとのつながりでした。

やがて、時代はワールドミュージックが音楽のジャンルを獲得し、LDそして大量の音楽CDが市場にあふれるようになりました。その中からアマリア・ロドリゲスの後継者と言われる歌手の一人を発見しました。それがドゥルス・ポンテスです。1995年5月6日、ポルト市のコリゼウ劇場で歌った2枚組のCDを持っています。その中の「涙(Lagrima)」が好きなんですが、YouTubeには映像が見あたりません。

● O que for, hà-de ser ( Aria ) _ 1999
ドゥルス・ポンテス(DulcePontes)

突き抜けるような高音部が嫌みでなく聞ける稀な歌手ですが、最近はピアノの弾き語りやオーケストラをバックにしたりして、彼女の目指している音楽がファドのベースである「俗謡」から遠ざかっていくように見えるのが残念です。

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ファド:アマリア・ロドリゲス

まだ、モノクロテレビの時代、NHKがたくさんの洋画を放映していました。

放映されていた映画は、今とちがってヨーロッパ映画もけっこう多く、フランス映画やイタリア映画などの話題作も放映されていて、ハリウッド映画だけでない石切山の映画好きの下地が、このころできあがったように思えます。

音楽に関しても、今から思えば当時の音楽界はすでに様々なジャンルが網羅されていて、小さいうちに浪曲や歌謡曲はもちろん、ロックンロール・カントリー&ウエスタン・ジャズ・シャンソン・カンッオーネ・イージリスニング等々たくさんの優れた楽曲のシャワーを浴びていたので、石切山に限らず当時若者だった同時代の人達は音楽に関するレパートリーも広く、そこそこ音楽知識もあり、好みもウルサイのではないかと思います。

ところが、NHKの放映した洋画の中にポルトガルの映画があり、主題歌を唄っているのが「アマリア・ロドリゲス」というファド歌手だということがわかりました。「ファド」は暗い曲が多いのに何故か惹かれます。演歌が嘆き、シャンソンが苦悩だとすれば「ファドは慟哭」の音楽ではないかと生意気にも感じたものです。これ以来石切山の音楽のレパートリーに「ファド」が加わり、常に上位を占めるようになりました。

●映画「過去を持つ愛情」(1954)の主題歌「暗い艀(はしけ)」
アマリア・ロドリゲス(Amália Rodrigues:1920年7月1日-1999年10月6日)
※YouTubeで見つけた映像をリンクします。

※映像と音が合っていません。アフレコかもしれません。

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04/30/2005

Madredeus ONAVIO(船出)

Madredeus(マドレデウス)が1995年8月に発表したCDを手に入れました。この中のOPASTOR(海と旋律)がヨーロッパを「静かな嵐に巻き込み、後に日本で大ヒットとなった記念すべき作品なんだそうです。石切山は、映画「リスボン物語」でMadredeusを知ることになったので、それ以前の彼らのことは良く知りません。ただ、代表曲として評価されているOPASTOR(海と旋律)よりも3曲目のNAVIO(船出)がしみじみと好きなんです。
Existir
ポルトガルに行っていないから、海の色は知りませんが、日本海の海の色に似ている様な気がします。Madredeus(マドレデウス)の曲って、忘れていたいつかの懐かしい風景を再現してくれる曲が多いです。この曲は、漠然としていますが、午後2時頃、嵐の翌日の日本海をイメージさせられます。世間では、こうした曲を「癒し系の音楽」として評価するようです。でも「音楽」は根本的には「癒し」の素材じゃないだろうか。わざわざ「「癒し系」などとキャッチフレーズを乗っける必要はないと石切山は思うけど。

ところで、ファドのコミュニティなどでは、若い人達がゴールデンウイークなどを活用して、ポルトガルに行く発言や、現地についての情報交換が活発です。正直うらやましい。

石山東の場合は、ポルトガルを焦がれながら、焦がれながら、歳を取って、よぼよぼの最期に訪れることにしましょう。なぜかそのほうが、ファドの心に、より浸ることができそうだからです。ま、単に金がナイからなんですけどね。モノは考えようです。

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09/16/2004

MADREDEUS

MADREDEUS.JPG

マドレデウスの4作目のCDをやっと手に入れました。

デビュー当時からファドとは別の道を歩んでいたグループで、「ファド+クラシック」と評価されることが多かったのですが、今回の作品を聴くと「ファド+クラシック」からも超越した感じをうけました。それは教会でのグレゴリオ聖歌にも似ています。

テロや犯罪で、たくさんの命が失われています。今日は、その人たちの魂を慰めてくれる鎮魂歌として聴きました。

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02/10/2004

リッキー・ネルソンの歌を聴いた

rick_nelson.jpeg

●リッキー・ネルソンのWikimedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Ricky_Nelson
●リッキー・ネルソンのLPの画像と曲名が確認できます
http://www.geocities.com/kenwin22/ricknelson/

懐かしいリッキー・ネルソンの映像をYouTubeで見つけましたのでリンクしました。
他にもたくさんの画像を見ることができます。
YouTubeのURL:http://www.youtube.com/
"rick nelson"で検索してください。

●Teenage Idol

石切山にとっては、彼が「リック・ネルソン」と改名する前の名のほうがなじみがあります。NHKが放映していた番組(家族で主演していた)をまぶしい気分で観ていたことを懐かしく思い出しました。彼は48歳のとき、飛行機事故で亡くなったということを知った。ちょっと泣きたくなった。

ハロー・メリー・ルーがお気に入り。

●Hello Mary Lou

●Travelin Man

●Young World

●Lonesome Town

●a tribute to Rick Nelson
少年の頃のリッキー・ネルソンの画像が紹介されています。

●The Christmas Song

●Rio Bravo - My Rifle, My Pony And Me
ご存じ映画「リオ・ブラボー」の一場面です。

●she belongs to me

1985年に飛行機事故で死亡。

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01/24/2004

100万本のバラ

001.jpeg
先日、FMラジオで「100万本のバラ」の原曲を聴く機会がありました。原曲と比較するのもなんですが、加藤登紀子さんが唄う「100万本のバラ」は「100本のバラ」という感じがしました。

原曲は、100万本という途方もないバラを恋する女優のために広場に飾った男の切なさが感じられます。100万本が誇張としても数万本は確かだと思います。

さて、掲載したバラの写真は現在楽天で売っているバラですが、1本88円だそうです。恋のため、あなたならいくら投資しますか。
http://www.rakuten.co.jp/hanashinwa/485127/495227/

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01/22/2004

リスボン物語:テレーザ・サルゲイロ

TeresaSalgueiro.jpg
リスボン物語の時のテレーザ・サルゲイロさんは20代でしたが、今も美しい容貌と声で唄っているのでしょうねえ。

リスボン物語のDVDが売られていました。
価格は5,040円、DVDは持っていないから、ま、そのうちにということにしておきます。
http://www.aaaa.co.jp/product/KKDS-20.html

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