【その6:メニュー・プルダウンメニュー・ダイアログ・タブ】
今回は、中高年の初心者が対象です。
パソコンにある作業を指示するためには、メニューというカテゴリーの中から指示項目を探してクリック(命令)しなければなりません。初心者にとって、この指示項目を探しあてるのが意外と難しいのです。基本的な作業なら、画面の上に並ぶメニューを開いていけば一覧表示されるので、なんとか見つかりますが、まれに、その指示項目(パソコン用語でプルダウンメニュー)が初心者にとっては不思議な動作をするように見えます。
●プルダウンメニュー:メニュー項目の具体的な指示項目の一覧。メニューボタンから垂れ下がって表示されるようにみえることから、その名がつけられたようです。さて、このプルダウンメニューがくせ者です。Windows XPからの仕様だと思うのですが、通常はよく使われる項目、あるいは以前使われた項目が並び、その他の項目は一時的に隠されています。油断をして、プルダウンメニューを開いたままにしておくと、突然、すべての項目が一覧表示され、事情の知らない初心者は、また自分が「何かよけいなことをしたのか!」と一瞬焦ることになります。操作画面をプルダウンメニューでふさぐことを回避するための配慮なのでしょうが、表示されたりされなかったりのスタイルに、初心者は疑心暗鬼になり、パソコン嫌いの要因の一つになったりします。(これは固定できないのでしょうか)
さて、メニュー及びプルダウンメニューは、なんどか操作することで克服できるのですが、次の謎はダイアログとタブの問題です。だいたい「ダイアログ」や「タブ」と言ったって、なんのことやらわかりません。初心者はますます不安になってきます。
●ダイアログ:IT用語の解説によれば【「ダイアログ」とは「対話」という意味で、コンピュータから人間に何かを伝えるときにメッセージを表示するために使われる。】とあり、わかったようで具体的になにを言っているのか、さっぱりわからない説明です。これには最適な日本語があります。対話だとか面倒なことは言わずに、プルダウンメニューの「詳細項目」あるいは「詳細指示項目」と言えばいいのではないでしょうか。

さて、このダイアログで初心者が困るのが、どこをどのように見て、目的のパソコンへの命令項目を探し当てるのかということです。実は、これには基本的な法則があります。「上から下へ、左から右へ」です。「名前をつけて保存」の場合を、上の画像で説明します。
■保存先
■保存先の枠内
■ファイル名
■ファイルの種類
とチェックしていって、次に右側の上の項目に移動します
■保存
■キャンセル
■オプション
(注意:以上の三項目はボタンですから「三項目から一項目を選択する、つまり三者択一」ルールになります)
●タブつきのダイアログ:一般に書類を保存する際などに、見出しつきの書類綴じを使うことがありますが、これにデザインが似ているインデックスつきの複数ダイアログと言えばいいのでしょうか、「見出しつき詳細メニュー」と理解してください。必要な項目を探しだすには、まず上に一覧で並んでいる「見出し」を左から右へ順にチェックして、該当する見出しをクリックします。あとは、ダイアログの場合のルールと同じように作業をすすめます。下の画像を参照ください。

「上から下に」、「左から右へ」の順に視点を移動させるというのは、アメリカの国語である英語の表記スタイルが反映されているように思われます。国産のソフトなど、アメリカ以外のソフトもありますが、現在、ほとんどのソフトは、「上から下に」、「左から右へ」のスタイルを採用しているようです
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今回の説明あたりから、石切山はいつも怒りがわいてきます。
パソコンのソフトの表記や解説が英語版が元になっていうのはしかたないとしても、メニューなどの日本語化がなっていない!ということです。WindowsのOSをはじめ主要ソフトの主流となっているwordやExcelなどは、マイクロソフト社の製品ですが、日本語化が本当にヘタクソです。ほとんど、単語をそのままカタカナ表記にしてあるのに加え、ヘルプなどの日本語の解説文は意味不明、チンプンカンプンなヶ所が多く、日本語の文章になっていません。原文の公式マニュアルを直訳しただけのものなのかもしれません。これらはスタンダードの地位を獲得していますから、他のソフトの日本語化にも影響を与えます。マイクロソフト社の罪は深いと言わざるを得ません。
また、生徒さんをご指導していて、いつも同じ反応される方がいて驚くのですが、このような不親切な製品につきあわされているのにもかかわらず、自分の努力がたりない、あるいは理解力がないからなどと、パソコンの操作ができないことをご自分のせいにされます。日本的に考えれば、謙虚で麗しいのですが、こうした人たちは、メーカー側にとってとても都合のいいユーザーです。特にアメリカの企業であれば、不満がなければ市場は支持してくれているという解釈をしますから、いつまでも改善や改良されることはなく、日本の中高年者は常に恐縮しながらパソコンをマスターしなければならないのです。
このことをパソコン初心者はよく覚えておいてください。解りにくいとこ、おかしいところがあれば、それを指摘すべきだし抗議すべきです。買った解説書が理解できないので、別の解説書を買って、また理解できないので別の解説書というふうに、役立たず本のコレクションは、もうやめましょう。
一般的な日本語の知識と素養がある中高年者が、パソコンのソフトのヘルプや市販の解説書を読んでも理解できないのは、その方の能力が劣っているのではなく、大げさに言えば、ヘルプや解説書の文章が劣悪な日本文だからです。
たしかに書店に行けば初心者用の解説書がたくさん並んでいます。でも子細にチェックすると版を重ねているものは少なく、体裁をかえただけの新規の出版物であふれているのが現実です。このような現象は、少々、乱暴な物言いになりますが、いつまでたっても役に立たない初心者用の解説書ばかりが売られている、ということの証明と言えないでしょうか。(そのことに気がついたのか、最近、中高年や年輩者向けのわかりやすい解説書も増えてきたのは喜ばしいことです)
変な言い方ですが、パソコンに挑戦される初心者の方は、解説書が理解できないことに自信を持ってください。(^^;書いている人間が日本語を知らないのですから。
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