藻岩山山麓の自然■ノアザミ
藻岩山の山道で【ノアザミ】を見つけた。子供の頃を思い出して、プチ観察。近寄って見るとよく分かるのだけれど、蕾の周囲に【細い糸】が幾重にも張られています。
子供の頃の思い出とは、そのころ生物の共棲・共生という現象を知って盛んに調べていました。この【細い糸】は、【ノアザミ】と共棲している小型のクモの糸ではないか、というのが私の推理。で、その小型クモを【ノアザミ】の棘に刺されながら探したものです。小型のクモはついに発見できませんで、観察は中途半端なまま、いつしか興味が薄れました。
そのことを数十年ぶりに思い出して、クモ探しに挑戦してみたのですが、やはりクモは発見できません。糸に触った感じもクモの糸とは、少し違っているような。
で、帰宅してからウィキペディアで調べてみて判明しました。その糸はノアザミ自体が出している粘着性の糸で、蕾を虫から守るためのバリアとのこと。茎にはトゲトゲ、蕾はネバネババリア、数十年ぶりに謎が解決しました。それにしても、なんと防御の硬い花でしょう。
また解説では、受粉のスタイルも他の花と異なっていることもわかりました。その話は、またの機会に。
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撮影:コンデジ■Nikon COOLPIX
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コメント
成程~勉強になりました^^
蜘蛛の糸の様なバリアはどの様にして張り巡らすのでしょうか?ご教授賜れば有難いです。
投稿: グータラ爺 | 2020/06/21 09:40